2015年箱根駅伝は青山学院大学の優勝でしたね!
駅伝も面白かったですが、一番興味深かったのは原監督の経緯と指導方法でした。
原監督は中国電力の営業マンでした。「伝説の営業マン」と自負する原監督は監督就任するにも
自ら青山学院大学にプレゼンしたそうです。そして営業マンとして培った交渉力で大学側から次々と
練習場の整備やコーチなどの支援をとりつけたそうです。営業力って大切です。
会社としてだけではなく、営業力が足りてない所は実は営業とは遠いと思っているところにチャンスがあるのだと
思います。
そして原監督が青学の監督に就任したときに直面したのは部員のやる気やモチベーションなどが低かったこと。
練習を休む部員など統一がなく大変だったとテレビで報道されていました。
営業経験者だからこその育成方法が面白い。 強豪校は規律を重んじてルールを厳格にしトレーニング方法も管理も
中央集権型で行いがちなところを原監督は自立を中心にした指導をされたそうです。
個々に目標をもたせ、週、月、年単位で目標設定をしたそうです。
そして面談をし、ひとりひとりをしっかりと育てていったことが育成力として結果になったといわれています。
最終的には、ビジネスも駅伝も人材がカギになります。
能力が高くても、社風にあわない人をとるか、能力は未知数(もちろん一定以上はあるとの判断だ)でも、
社風に合う人をとるか?
原監督は後者を貫いてきたことが、今年の成果につながる土台になったそうです。
営業組織でも同じことができている組織とそうでない組織では育成力、結果が違ってきます。
そして大きな会社でないかぎり監督として注力する役職者はそうそうおらず、プレイヤーとしても
兼任していることがほとんどです。 役職者としてプレイングマネージャーをしていくにあたり一人でやれる
結果はチームでやれる結果とくらべたら小さなものです。
組織の責任者として原監督のように「やりきる力」「宣言」をした中で短期的な目線だけで目標を見るのではなく
中長期的に自分の組織の人材育成、組織力、目標達成をしていくことが大切です。
なによりもビジネスに置き換えたとき、短期的な評価だけで見るのではなく中長期的に成果を見れる度量の
ある経営者のもとでしっかりと自部署の展望と対策、行動、進捗報告のやりかたなどプレゼンしていければ
きっといい組織になると思います。
箱根駅伝、原監督からビジネスシーンで大切なことをまた1つ教わった年始でした。