・自社の商品をもっと知ってもらいたい。
・Webからのお問い合わせを増やしたい。
・見込み客のリストを獲得したい。
・口コミで評判を広めたい。
・とりあえず1回試してもらいたい。
・継続的にサービスを利用してもらいたい。
これらすべてを叶えられる可能性があるのが「コンテンツマーケティング」です。というわけで、「初心者向け講座」と題して、コンテンツマーケティングについて初歩の初歩から解説していきます。
「今までのやり方だと、売上を維持していくのは難しい・・・」という会社にとって、コンテンツマーケティングは救世主になるかもしれません。ぜひコンテンツマーケティングに取り組んで、現状打破を目指しましょう。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは「有益な情報を発信して、会社やサービスに好印象を持ってもらう取り組み」です。もっと簡単に言うと「価値ある情報を提供してファンを増やす取り組み」です。
「そもそもコンテンツって何?」「マーケティングって何だっけ?」という話もありますが、そのへんを語りだすと日が暮れるのでスルーします。手っ取り早くイメージしていただくため、コンテンツマーケティングの事例を紹介しましょう。
コンテンツマーケティングの事例
画像引用:https://careerhack.en-japan.com/
コンテンツマーケティングの成功事例として有名な「キャリアハック」。運営しているのはエン・ジャパン株式会社です。キャリアハックは「テック業界で働く人のためのWEBメディア」というコンセプトを掲げ、テック業界での転職者に向けて情報を提供しています。
コンテンツマーケティングを理解するため、架空のユーザー(Aさん)がキャリアハックに出会ってからのストーリーをつくってみましょう。
①Aさんはテック業界での転職を考えているが、具体的にやりたいことが定まっていない。
②ある日、転職の情報収集をしていたら偶然キャリアハックを見つけ、Bさんのインタビュー記事を読む。
③別のある日、再びキャリアハックで注目企業の新サービスに関する記事を読む。
④また別のある日、再びキャリアハックでCさんやDさんのインタビュー記事を読む。
⑤キャリアハックでいろんな人の仕事観や業界のトレンドに触れているうちに、進むべき道が見えてくる。
⑥キャリアハックというメディアに好印象を持ち、信頼を置くようになる。
⑦定期的にキャリアハックをチェックするようになり、転職の方向性を固めていく。
⑧キャリアハック経由で、エン・ジャパンが運営する転職エージェントサイトに会員登録し、そこから転職を実現する。
これが、エン・ジャパンが意図するコンテンツマーケティングの一つの流れです。エン・ジャパンに取材したわけではないので無責任なことは言えませんが・・・(汗)。たぶんそんな感じで・・・だと思います、おそらく。
コンテンツマーケティングって結局、何するの?
結局、エン・ジャパンはコンテンツマーケティングをするために何をしているのか? キャリアハックというメディアを立ち上げて、ユーザー(テック業界で転職・キャリアアップを考えている人)に有益な情報を発信しています。
ここだけ読むと「コンテンツマーケティングなんて楽勝」と思えるかもしれませんが、その裏側には壮絶な苦労があり、弛まぬ努力があり、数えきれない試行錯誤があり、現場では日々、血と汗と涙が流れているのです(※ エン・ジャパンに取材したわけではありません)。
ちなみに、キャリアハックというメディアを少し調べてみると、2012年くらいから運用を始めていて、トータルで1,000記事以上は投稿されていそうです。7年で1,000記事と考えると、1年に140記事くらい。2~3日に1記事くらいのペースですね。これを7年続ける大変さは、やった人でないと分からないでしょう。キャリアハックの編集長が数人、命を落としたとしていても不思議ではありません(※ エン・ジャパンに取材したわけではありません)。
コンテンツマーケティングの成功って・・・?
この地道な活動を続けることで、メディアを通して企業やサービスのファンを増やすのがコンテンツマーケティングです。ユーザーに「この記事は役立つ!」「このメディアを見つけて良かった!」「この企業は信頼できる!」と思ってもらえれば、一応、コンテンツマーケティングは成功だと言えるでしょう。
上述した①~⑧の流れでは、最終的にAさんがエン・ジャパンのエージェントサービスを使って転職を実現しています。なので、転職先企業からエン・ジャパンに紹介料が支払われているはず。「収益を得る」という意味では、このタイミングで初めてエン・ジャパンのコンテンツマーケティングは実を結んだと言えます。
コンテンツマーケティングは果てしない
いかがでしたでしたか? コンテンツマーケティング。
そうです、果てしないんです。
エンドレスなんです。
多くの場合、成果が出るまでにそれなりの時間がかかります。ひたすら種を蒔くけど、収穫時期は未定。種が悪かったり、畑が悪かったりすれば、全然芽が出ないこともある。これがコンテンツマーケティングの現実、というかデメリットですね。
にもかかわらず、コンテンツマーケティングは今、Webマーケティングの主流になっています。ある意味、非効率に思えるのになぜ・・・? それは「数々の驚くべきメリット」があるからなのですが、そのへんについてはまた次回。
まとめ
・コンテンツマーケティングとは、価値ある情報を提供してファンを増やす取り組みである。
・ユーザーに「この記事は役立つ!」「このメディアを見つけて良かった!」「この企業は信頼できる!」と思ってもらえれば、一応、コンテンツマーケティングは成功だと言える。
・コンテンツマーケティングは多くの場合、成果が出るまでにそれなりの時間がかかる。